個人の林業事業者である長野県箕輪町の共産党町議、岡田建二朗氏が、森林整備事業で国・県の補助金を不正に受給した責任を取り、町議会6月定例会中の12日、議員辞職願を議長に提出して本会議で許可され、辞職した。
岡田氏は町議2期。議員だった2012年度に箕輪町で間伐事業を実施。補助金対象区域約10ヘクタールのうち、一部の森林所有者の同意が得られなかったが、同町議は森林所有者の同意書を偽造。全域で事業を実施したと虚偽の申請を行い、補助金235万7300円を不正に受給した。今月9日、県から補助金返還を求められていた。
元町議は12日、信濃毎日新聞の取材に「悪いことをした思いはずっとあった。地域の皆さんや支持者の方におわびしきれない思い」と述べた。
地権者から同意を得るのが難しい里山の整備を進めたい―との考えが強かったあまりにしてしまったと釈明。不正受給分は、町に補助金申請しなかった分の補填(ほてん)や下請けに払うなど全て事業費に充てたとしている。
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